2009年05月05日

ブツブツ島にきた動物

このたとえ話は、2年前のメルマガで紹介しています。

さて、スタートです!!




■ブツブツ島にたどり着いた難波船


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むかしむかし、大陸から遠く離れた海の真中に島がありました。その名は「ブツブツ島」。大陸から離れていたので、実際には、「ブツブツ離島」と呼ばれていました。


その島には、2種類の動物しかいませんでした。

島民は、

●茶色でツノがない動物のことを
ウマ


●白黒でツノがある動物のことを「ウシ



と呼んでいました。


ですから、島民たちにとって、動物を見分けるのは簡単だったのです。色とツノを見れば、「ウマ」なのか「ウシ」なのかが分かるからです。


ところが、ある嵐の夜、難破船が一隻、流れ着きました。


その中から、一匹の動物がヨタヨタ〜

降りてきました。


その動物は、なんと、「色が白黒で」「ツノがない」のでした。


島民たちは、その動物に食べ物を与え、親切に世話をしてやりました。動物も元気になり、毎日活発に動くようになりました。

おまけに動物は人懐っこいところがあり、皆からかわいがられるようになりました。


しかし、この動物をなんと呼んだらよいのでしょう??


みんな困ってしまいました。



その動物を前に、島民たちの意見は真っ二つに割れました。

●ある者は、その体を指しながら、
「これはウシだよ!色が白黒なんだから」

●また、ある者は、その頭を指して
「これはウマだよ!ツノがないんだから!」と言いました。

みな、互いに主張を譲らず、島中が大騒ぎになってしまいました。


そこで、島民たちは、動物を竹籠に乗せ、長老のところへ相談をしに行きました。


「ほほう、そういうわけか」長老は長いひげをなでながら続けました。「この生き物が何だか、はっきりさせたい、というのじゃな。」


その動物の目をじっと見つめた長老は、一呼吸置いてから、こう言いました。

「いいか、皆のもの。ワシは皆よりも長く生きているせいか、
我々が知らないものがある、ということを知っている。」

皆は、静かに聞き入りました。


「知らないものに出会ったときには、これまでの分類に無理やり押し込めようとしてもダメじゃぞ。新らしいものだとして、受け入れるのじゃ」

「ワシが、この動物に名前を与えよう。」

長老は、その動物をなでました。動物は、かわいらしく頭をこすり付けました。

島のみんなは、全身を耳にして、長老の「名前」を待ちました。


「この動物を名づけるぞ」









パンダ、と



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★たとえ話終了★

ウマとウシというのが、粒子性と波動性に対応します。

運動エネルギーと運動量を持ち、衝突によって相互作用するものを粒子
波長を持ち、干渉するものを波動

というように分類してきたのです。

そこへ、「衝突も干渉もするもの」というものが現れたのです。

物理学者たちは、「これは衝突するのだから粒子だ」「いいや、干渉するのだから波動だ」というように、最初は、これまでの分類に基づいた議論をしていました。

でも、やがて、光は新種だということに気が付き、「量子」という名前を付けるのです。

量子の性質のうち、干渉するという性質は、波動と共通しているので「波動性」といいます。

これは、パンダの性質のうち、ツノがないという性質は、ウマと共通しているので、「パンダのウマ性」と名付けよう!という感じです。

また、量子の性質のうち、衝突するという性質は、粒子と共通しているので「粒子性」といいます。

これは、パンダの性質のうち、色が白黒だという性質は、ウシと共通しているので、「パンダのウシ性」と名付けよう!という感じです。

このように考えることによって、矛盾が解消されて、新しい概念である「量子」が考えられるようになったのです。

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メルマガの返信で届きます。

posted by タハラ at 19:17| たとえ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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